春
人の暮らし

えっ、節分て4回あるの!? 実は”春”だけが特別な理由

ならわし君
ならわし君

節分って、
2月に豆まきする日のことだよね!

2月にも節分はあるが、
実は、節分は1年に4回あるんじゃ。

福禄寿
福禄寿
ならわし君
ならわし君

4回も!?

中でも「春の節分」が特に重要視されるから様々な行事も行われる。
節分といえば2月を思い浮かべる人が多い理由じゃろうな。

福禄寿
福禄寿
ならわし君
ならわし君

どうして春だけが重要なのー!?

良い質問じゃ!
伝統的に行われてきたものは、実は本質をついたものも多いんじゃ。
詳しく見てみようかの。ふぉっふぉっふぉ!

福禄寿
福禄寿

この記事の目次

そもそも節分とは?本来は4回あるもの

神社 jinja

「節分」という言葉は、「季節を分ける」という意味を持っています。

これは、日本の伝統的な暦「二十四節気(にじゅうしせっき)」に基づく考え方です。
二十四節気では、立春・立夏・立秋・立冬の前日が「季節の変わり目」にあたり、それぞれの前日が「節分」と呼ばれていました。

つまり、本来は節分は1年に4回あったのです!

では、なぜ4回あるうちの「春の節分」だけが有名になったのでしょうか?

なぜ春の節分が特別視される?節分は「年越し」と同じ!

冬の積雪

その理由は、昔の日本における「暦の考え方」にあります。

旧暦では立春=新年だった!
現在の日本では1月1日が「新年」ですが、かつての日本では立春(2月4日頃)が一年の始まりとされていました。これは、中国の暦に由来しており、農耕を重視する文化の影響を受けています。
立春はまさに「新しい年の始まり」であり、その前日である節分は「年越し」に相当する重要な日だったのです。

邪気払いの必要性が高かった!
季節の変わり目は、寒暖の差が大きく、昔の人々にとっては体調を崩しやすい時期でした。
特に冬から春への移行は、農作業が本格的に始まる重要な頃。この時期に「無病息災を願うための厄払い」が必要とされました。
そのため、春の節分には様々な行いで邪気を払い、清々しい気持ちで春を迎える風習が根付いたのです。
豆まきも代表的な風習で、現代においては身近な風習となっています。

    ならわし君
    ならわし君

    春の節分は年越しとおんなじかあ!
    特別な理由がよくわかったよ!

    節分の風習あれこれ!全国のマニアックな習慣

    ひいらぎ売りによって売られたセット
    柊売りが売り歩いた「豆がら、ひいらぎ、あかいわし」

    ①「柊鰯(ひいらぎいわし)」って知ってる?
    節分の日に、玄関に焼いたイワシの頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺して飾る風習があります。
    これを「柊鰯」と呼びます。

    なぜイワシなのか?それは、イワシの強烈な匂いが鬼(邪気)を寄せつけないと考えられていたからです。

    さらに、柊の葉には鋭いトゲがあり、鬼が嫌がるとされていました。

    まさに「鬼除けアイテム」のセットですね!
    この「柊鰯」の風習は平安時代にはすでに存在していたと言われています。

    実は、平安貴族の間では「鬼払いの儀式」があり、その際に焼いた魚の頭を使用していたことが記録に残っています。

    ②江戸時代には「柊売り」がいた!
    江戸時代になると、節分の時期には「柊売り(ひいらぎうり)」と呼ばれる行商人が登場しました。

    彼らは、柊の枝にイワシの頭を刺し豆殻を飾ったものを持ち歩き、「豆がらぁ〜柊ぃ〜赤いわし~」と声をかけながら売り歩いていたそうです。今でいう「恵方巻の宣伝」のようなものですね。
    豆殻は、焼くと鬼が嫌がる音がするとされていました。

    ③地域によって異なる「鬼除けアイテム」
    イワシ以外にも、地域によってはニンニク・ラッキョウ・ネギなど、匂いの強い食べ物を玄関に飾る習慣があります。さらには、「髪の毛を焼いて邪気払いをする」という風習がある地域もあるとか…!
    強烈な匂いによって鬼(邪気)を寄せつけないと考えられていたのです。

    ④筆者の勝手な解釈
    冬の富山県にてなんとも興味深い唐辛子の飾りが売られていた。
    唐辛子も古来からその赤い色と辛味による魔除けの願いが込められているから、各地で冬に赤い唐辛子を飾るのも上記の様々な行いと根本は同じであり、節分の飾りとして掲げても良いのではないか。とにかく素敵な手作り飾りだった。

      玄関の魔除け
      玄関に飾られた魔除けのひいらぎいわし

      実は恵方巻は比較的新しい風習!?

      恵方巻き
      恵方巻き

      今や節分といえば「恵方巻」が定番ですが、実はこの風習、意外と新しいものなんです。

      もともとは大阪発祥の風習で、戦後に海苔業界が宣伝として広めたという説が有力です。全国的に定着したのは、1990年代にコンビニ業界大手セブンイレブンが「恵方巻」を販売し始めたのがきっかけ。
      もともとは関西圏の一部で行われていた行事が、マーケティングの力で一気に全国に広がったんですね。

      ちなみに、恵方巻を食べる際には「その年の恵方(吉方位)」を向いて、願い事をしながら無言で一本丸かじりするのがルール。途中でしゃべるとご利益がなくなると言われています。

      まとめ:節分も深掘りすると面白い!

      「鬼は外、福は内!」の豆まきだけではないと少しでもお伝えできたならば嬉しいです!

      節分はただの年中行事ではなく、深掘りすると面白い文化がみえてきました。関連記事もぜひご覧になってみてくださいね!

      みなさんの地域では、どんな節分の風習がありますか?
      コメントもお待ちしています!

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