
【雪にまつわる美しい日本の言葉】3選

寒いと思ったら、天気予報も雪だって!
日本列島は南北に長いから、四季がはっきりして折々の景色が見事じゃの。反面、冬の寒さは厳しいもんじゃ。雪も降る。しかし!日本は、その白く麗しい様を称える言葉もたくさん持っているのじゃよ。


きかせて!美しい日本語しりたい!
【雪にまつわる美しい日本語3選①】風花(かざはな・かぜはな)


雪って字使われてないじゃん!
風花って本当に雪にまつわる言葉なの?
冬の季語にもなっている、れっきとした雪を表す言葉じゃ。


で、どんな意味?
風花(かざはな)と言うのは、雪が積もっているところに風が吹いて、雪がチラチラと舞った様子を表した言葉じゃよ。


ステキ!雪をお花に例えたのね!

俳句の世界では、晴天時にちらつく雪のことを指すことが多いようです。この現象は、風下の山麓地帯でよく見れる光景です。
素敵な俳句があったから聞いてくれる?
『やんでよし 風花のまた 小松原 』(有働亨)
この句はおそらく、”また”という語句がポイントで、
さっきまで降っていた雪、ふと止んだ。雲の隙間に時々のぞく青い空から雪の破片が、まるで花びらが舞っているように小松へ向かってチラチラと降りそそぎ、一面を小松の原にした。
しかし、ひとしきり雪のかけらは散ったかと思われた頃に、”また” 降ってきた。けれどそれは空からではなく、今度はさきほど風花を受けた小松からだった、と。舞った雪はさらに低い位置にある小松に吸い込まれるように、ふたたび風花になった、そういう情景を読んだようなのです。

なんて壮麗なの!
冬の寒空の下、風が吹いて作者はきっと凍えているじゃろう。それでも松の青に、白く美しい花びらが舞う様子はこの上ないし、2度も見れてしまったと感動してるんじゃなあ。


雪は寒く危なく大変でいやなものよね!
でも、風に舞った雪を『風花』なんて呼ぶ日本人の情緒に感動すら覚えるわ!

【雪にまつわる美しい日本語3選②】蛍雪(けいせつ)
蛍雪は苦労しながらも学問にいそしむ、という意味。
貧しいために燃料が買えず、蛍(ほたる)を集めた光や、窓辺の雪の明かりで書を読み学んだ、と言う中国の故事から来た言葉です。

この情景も想像すると素敵だね。少しの明かりでも必死で学問に励んだんだね。
うむ、見習いたい姿勢じゃのう!「電気がないから勉強できない」という言い訳も通じんわい!



ねぇ蛍が光るのって婚活してるからでしょ?
2週間しかない命の中で、結婚のチャンスは何人たりとも奪ってはいけないと思うの。だから本の壁によって光を遮ることはできないわ。つまりこの時に気をつけたいのは、もう婚活に成功したご夫婦の光を拝借するってことだわね!2倍の明るさなんだし!
….

【雪にまつわる美しい日本語3選③】みぞれ鍋
みぞれ鍋は、大根を荒くおろして入れたお鍋のこと!
真っ白な大根おろしをこんもりと使い雪に見立てて、お出汁を含み半透明になることで『みぞれ鍋』と呼ばれます。

大根を荒くおろすってどうやるの?
竹でできた「鬼おろし」という道具でおろすんじゃ。鬼おろしは水分が出にくく、粒が大きいから食感も楽しめるぞ。




お腹空いてきたー!
みぞれ鍋作ってみようかな!
みぞれ鍋には白身魚や鶏肉のほか、サバ、やイワシなどの青魚でも美味いんじゃ。大根は消化にいいだけでなく、臭みを抜く効果もあるからな。


大根ってすごいのね!

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